松茸に鰯に獅子唐・・・シアトルの秋の味覚!

先日、Miyabi 45th の相馬さんが「初物の松茸を使った蕎麦を出してます」と告知されてたので、「ワシントン州産の松茸を食べてみたいね」と言う母と行ってきました。

相馬さんは30歳そこそこなんですけど、一念発起して蕎麦職人になり、それまでのフランス料理、スペイン料理、日本酒を含む酒・ビール全般での経験と知識を融合させた料理を作っています。「おいしければ何でもいい。フュージョンなんて言葉はもう古臭い」という相馬さんらしさがにじみ出ているメニュー。ご本人は「笑顔が苦手」とか言いながら、料理をしているだけでも大変なのに、フロアにも出てお客さんと会話されてます。うちの母がレモングラスについて質問したときも快く答えてくれました。母が「やってみます!」と言ってるのが、なんかかわいかった。

で、松茸が食べたいって言ってたのに、母は「母ちゃん、深川そばにするわ。」

・・・そんなわけで、私が松茸のせいろをオーダー。

私が生まれ育ったのは神戸なので、関東とは蕎麦の汁が違うんですが、相馬さんが「関西の方はビックリされるかも。墨汁みたいで」と、うちの母に言うと、「えっ、そんなの全然問題ないです」と母。おいしけりゃいいんだ派なんですよね。実際、「おいし~い」と、汁を飲んでました。関西風の汁でも全部はよう飲みませんけど。


で、これがそのワシントン州産の松茸です。歯触りがコシコシ。香りも良し。ああ~、今年も秋がやって来た。


獅子唐の巣揚げ。明太子のアイオリとあいますね。7ドルで、意外とたくさんあるなと思いました。獅子唐は特に秋ってわけではなく、夏からありますね。でも無理やり、秋の味覚にしてしまおう。


これは地元産のオイスターで、クマモトという小さい種類。生牡蠣を食べるのは、うちでは夫だけです。教えてないのに、息子がレモンをつかんで、「絞るね!」と言ったかと思うと、ちっちゃな両手でキューッと絞ってくれました。気が利く・・・。


相馬さんのおすすめの、オレゴン州の海でとれた鰯。今年は大漁だそうで。「塩麹に漬けてグリルしただけ」とのことでしたが、こんなふうにラディッシュとジャガイモとグリーンを添えると、また違った一品になりますね。母は、「これ、うちでやるわ。あ、でもこんな大きい鰯がないなあ。」 息子は、「頭、食べる!」と、頭にズコッと箸を突き刺してました。なんでだろ。鰯は骨が多いので、息子が食べる分はすべて私が骨を取ってあげることに。でも、1本だけ残ってたみたいで、自分で上手に骨を取り出してました。


これが母の頼んだ深川そば。ハマグリがデカイ。私は貝類は苦手なので、見るだけ。


肉もあまり食べないわりに、夫が頼んだこっちの方が好みです。シアトルの英語雑誌で「今年のおすすめスープ」と、スープ呼ばわりされた冷やしチャーシューのぶっかけ。ゴマのソースがしっかり蕎麦に絡んで、チャーシューもおいしい。いい色してます。息子が食べるから辛子は入れられませんでしたが、この味は受けてました。私の場合はもっと野菜が多くてもいいです。


デザートには、マンダリン・ソルベと抹茶アイスクリーム・サンドイッチ。息子はソルベにはまり、「シェアしない」と宣言して、本当に一人で全部食べてしまいました。夫は甘いものが好きではないので、私と母でサンドイッチをシェア。そば粉のクッキーと抹茶アイスはぴったりー。黒蜜は私にはちょっと甘すぎましたけど、アメリカ人にはちょうどいいのかな。

あ~、おなかいっぱい!