給食

本文とは関係ないですが、
今日のメディア・イベントで出された生牡蠣。
今が旬ですよね。
公共ラジオ局 NPR で聴いたのですが、ファースト・レディのミシェル・オバマさんが、政府が援助する学校給食の改革を発表しましたね。子供たちの肥満を改善し、集中力を高めることなどが目的だそうです(サンプルのメニュー)。ピザは相変わらず野菜として分類されるそうですが、今後はそれににんじんやグリーン・ビーンズがつくそう。また、チョコレートミルクは最終的にはなくなるものの、最初はカロリー削減のためスキムミルクで作られたものに変わる、とあります。でもフレンチ・フライ(日本で言うフライドポテトですが)はなんとそのまま。当初は量が制限されるはずだったのが、じゃがいも産業関係者のロビイスト活動で、塩分を控えるだけになってしまったそうです。アメリカ人にとってじゃがいもは野菜で、フレンチ・フライも野菜料理なんですよね。私もフレンチ・フライは好きですけど、さすがに山盛りのフレンチ・フライを完食するアメリカ人の真似はできませんー。その他に驚いたのは、この改革で、カロリーの摂取上限が決められるということ。上限なくしてどのようにメニューを決めてたんでしょうね。これからは小学生のランチは1日の摂取カロリーの約3分の1にあたる550~650カロリーに設定されるそうです。

アメリカで学校給食に改善の動きが起きたのは15年以上ぶりとか。全米で学校給食を食べている子供の数は約3,200万人で、この改革にかかる費用は向こう5年間で32億ドルということでした。

あとは、新鮮な野菜と果物をとりいれるため、ローカルの農家とのパートナーシップが奨励されていることが、新しいことのひとつかな。そういったプログラムを実施している、フランスのある地域がドキュメンタリー映画 『未来の食卓(Food Beware: The French Organic Revolution)』 になってます。
 
ワシントン州は独自に学校給食の改善を進めていると聞いてますが、いったいどんなものが学校給食に出ているんでしょうね。メニューは学区の公式サイトで見られます(シアトル公立学区の給食メニュー/ベルビュー学区の給食メニュー)。うーん、まあたいしたものは出てませんが、値段は1食3ドルぐらい。シアトル学区で「旧正月を祝おう」と、照り焼きチキンを出してるのには苦笑。

学校給食と言えば、昨晩、産経新聞に載ったこの記事 『学校給食忌避 過剰反応と言うほかない』 には呆れました。政府が国民の健康をないがしろにするなら、個人レベルで対応できるところは対応するしかないでしょう。安心できる食材で作ったお弁当を親が持たせることを「過剰反応」と言い切る根拠はどこにもなし。不安のある食材で作られた給食をみんなで食べることに一体感や価値観を見出すのは現実と逆行してます。