ウッドランド・パーク動物園のアフリカン・サバンナ |
グレーシャー・パーク国立公園をまわった時のこと。
この国立公園にいるムースのぬいぐるみを土産物屋で見て、
「ムースのぬいぐるみってね、今まで見たものは全部、
角の位置が間違ってるんですよ」
と教えてくれました。
本物のムースは耳の前に(目のすぐ上ぐらいに)角が生えてますが、
ぬいぐるみのムースは耳の後ろに角がつけてあるそうです。
ちなみに、シアトル・マリナーズのマスコットのムースは
耳のちょうど上ぐらいに角がついてます。
マスコットらしく愛嬌のある眉毛もつけてある。
で、表題のキリンですが、
先日、ウッドランド・パーク動物園に行った時、
「子供と一緒に図鑑とか見るようになって、
キリンのひざの下には模様がないことに気づいた」
と、一緒に行った人が言ったことで、
初めてキリンの細かいところに目が行きました。
「シマウマは足首まで縞があるのに、
キリンはそうじゃない。」
ほぉぉ。
ウッドランド・パーク動物園の
広~いアフリカン・サバンナのセクションを
のんびり歩いているキリンも
遠目にはひざから下に斑がないように見えました。
仕事柄、そこから調べないで「へぇー」と終わることができません。
ま、そういう性分だからこういう仕事をやってるとも言えますが。
子供だって、もうすぐ「どうして?」と聞き始めるでしょう。
と言うわけで、早速キリンについて調べてみました。
そしたらキリンには9種の亜種(subspecies)がいて
それぞれ斑(spots)の状態が異なるとのこと。
ひざから下に斑がない種類もいれば、
足首まで斑がある種類もいて、
斑の状態と生息地域が
種類を見分けるポイントだそうです。
じゃあウッドランド・パーク動物園のキリンはどの種類?
早速、いつも取材のアレンジなどをしてくれる広報担当者に
メールで聞いてみたら、すぐに回答がありました。
"Good to hear from you. Our male is reticulated
and the two sisters are Rothschild.
Let me know if you have any more questions."
つまり、オスが1頭いて、
一般的に "reticulated" という種類で、
Somali Giraffe とも呼ばれる種類であること、
そしてメス2頭は姉妹で、
"Rothschild" と呼ばれる種類なんですね。
"Reticulated Giraffe"
"Rothschild Giraffe"
で検索すると、いろいろ出てきます。
ちなみに、この "Reticulated Giraffe" は
ひざ下まで斑が続くのが特徴。
"Rothschild Giraffe" は野生では数百頭しか残っておらず、
最も絶滅が危惧されている種だそうです。
日本語ではそれぞれ
「アミメキリン」
「ロスチャイルドキリン」
いや~、全然知りませんでした。
なにせ動物には特に興味がなく
動物園も息子のおかげで頻繁に行き始めたわけなので。
でも、こんなふうにもっと知ってみると
これまでただ単に「キリン」として見てたものが
おもしろくなってきました。
近所のカフェの遊び場で息子が見つけた
キリンのおもちゃ ↑ までチェック。
「お、これは足首まで班があるから
"Reticulated Giraffe" かな」
と、偉そうに息子に解説しました。