"On Belay" - 子供とロッククライミング(1)



"What a beautiful day!"

「いい天気だね~!」

今日はロッククライミングの日。

家から5分のところにあるジムから「子供の夏のアクティビティに!」とお知らせがあり、すぐに夫がサインアップしました。

受講料は少しかかりますが、普段の服装+靴で始めることができるんですね。ヘルメットなどは借りることができますし。

子供にはまずはいろいろやらせてみて、好きなことを見つけるのがいいということですが、この5年間にいろいろな場面でそれを実感しています。なので、こういうふうにリーズナブルにちょっとお試しできるのはすばらしい。

これは最初のクラスの様子。まずは円になって自分の名前を言い、"What do you like to do in summer?" という質問に子供たちが答えて、それからヘルメットやギアの簡単な説明を受けていました。

ハーネス(harness)を装着してヘルメットをかぶったら、なんだか格好だけは一人前。まずは手や指を伸ばす運動をし、ロープをつけずに岩をちょっと登って、平行に移動し、ウォームアップをします。そして、数分後には実践です。やりながら覚える主義。

このクライミングは Top Rope Climbing (トップロープ)と呼ばれるものだそうで、安全確保用のロープがクライミング・ウォールの最上部にある終了点に通してあり、両方の末端が地面にたらしてあります。先生と子供が2人一組でクライミングするので、ひとつは金属の四角いもの(あれは何て言うのだろうかー)につけてあって、それを先生が子供のハーネスにガチャンとつけます。そして、もう一方を先生(ビレイヤー)がビレイデバイスを使って保持します。

ここで習った新しい言い回しは、"On Belay."

登る時:
クライマー(子供): "On Belay?"
ビレイヤー(先生):"Belay On."
クライマー: "Climbing?"
ビレイヤー: "Climb on."

息子はおそらく初めて聞いたと思いますが、さすが子供、耳で聞いたまま、ちゃんと言ってました。

クライマー(climber)と、ビレイヤー(belayer)の基本的なやり取りって、こういうものなんですね~。



子供が登るたびに、弛んだロープを先生(ビレイヤー)が引っ張ってくれます。なのでもし手を離しても大丈夫。先生がその高さで止めてくれてます。

では降りる時はどう言うか?

クライマー: "Lowering?"
ビレイヤー: "Lower On"

へぇー。

そして、クライマーが壁から手を離し、静止した状態になってから、ビレイヤーがゆっくりロープを送り出してくれます。このとき、「ちょっと後ろにもたれるようにして、両足を壁に向けて降りるといいよー」と言うのですが、くるくる回ってしまう子もいました。でも、みんなうれしそう。ほっぺたが上気して、目はキラキラ。楽しそうだな~!


で、最初のクラスはこのあたりで、"I want to go down." と息子。

半分も登ってませんでしたね。

先生は "Are you sure?"

息子は "Yes"

すると先生は、"OK!" と快い返事をして、降り方を指示しました。叱咤激励とかしません。でも、降りてきたら、"You did good!" と激励モードで、"Let's try some more a bit later!" と、また挑戦しようとサラッと言います。

クラスは45分ぐらいで、一人が3~4回登ることができます。

やる子はやるもんで、するするするーっと上まで登って行ってしまう子もいました。

ちなみに、このクライミング・ロックの高さは35フィート。11メートルぐらいです。

器用に上まで登って降りてきた男の子に、お母さんが "I'm so proud of you! Do you know what I am proud of? I'm proud of the fact that you didn't give up!" とか語りかけてハグしていました。アメリカらしい~。

息子はそれを見て、「あの子はすごいね~、上まで登っちゃったよ。でも、僕も半分ぐらい登ったよね!」とうれしそうでした。いい傾向!