これがその消火栓。草に隠れてて、見えづらい~。 |
「このあたりは車の駐車時間をチェックする係りの人がよく来るところで、車の位置もかなり厳しく見るんだよ。特に今日はファーマーズ・マーケットがあるから、係りの人もしょっちゅう来るだろう。あなたの車は今、消火栓の近くに停まりすぎている。もうちょっと前に行くといい」
と言ってくれました。
「え!消火栓がありましたか?気づきませんでした。ありがとうございます。では動かした方がよさそうですね」
と言って動かそうとすると、おじいさんはそのままそこに立って、私が動くべき幅を手で指し示し、行き過ぎたら「もうちょっとバックして」と、ちゃんとした位置にはまるまでの数秒間、手伝ってくれているではないですか。そして、
"You are OK now! Have a nice rest of the day!"
と、さわやかに立ち去っていきました。何て親切なんでしょう。
また、今日ですが、急におしっこに行きたくなった息子を両手で抱っこして(もう重いので両手で抱っこしないと無理・・・)、最寄の図書館に行ったときのこと。ドアを開けて入ろうとしていたおじいさんが、ハッと私に気づき、"Here you go!" と言いながら、ドアを開けて待ってくれました。私が
"Oh, thank you so much!"
と言って入ると、
"You are welcome! You got your hands full!"
と言いながら、ハッハッハッ。
そう言えば先日もアップルストアに入ろうとしたら、中から出てきたおじいさんが、自分は杖をついて足元がおぼつかないにも関わらず、にこっとしてドアを持ってくれました。
なんというか、余裕があるんですよね。日常に。人間に。最近の例はおじいさんばっかりですけど、おばあさんだって親切です。特にこの図書館でのおじいさんは息子にもインパクトがあったみたいで、その後に行った場所で、自分が出ようとした時に、外から入ってこようとしていた親子に、"here you go" と言って、ドアを持ってあげました。すごい・・・。そのおじいさんがサンタクロースみたいな白ヒゲをはやしていたのも、いい影響を及ぼしたかも。
日本に行ったら、そりゃお店のサービスは丁寧で、そんな丁寧なサービスを受けたことのない外国人はビックリするかもしれません。でも、そこらへんの人から本当に親切にされたことって、考えても、あまり思い浮かびません。特に子連れになってからは、日本に行くと大変なことの方が多いです。本当に人間に余裕がないと、「おもてなし」はいつまでもお客や外国人向けのもので終わりそうです。