食品の安全性

ピュージェット湾地域にある
農家・牧場のリスト(無料)
先日、AERA の2011年12月15日号を図書館で借りてきて読んでたのですが、投資銀行業をされているぐっちーさんの連載記事 『ここだけの話』 を読んでいて、ちょっと驚いたことがありました。

「いま世界的問題になっている乳牛などへの成長ホルモンの投与を明記することが、アメリカでは必須。アメリカではこの表示があるかないかはある種「常識」 のレベルで、小さい子供のいる家庭では入っていない牛乳を選ぶことができる。成長ホルモン投与の情報すら表示されない日本国内で流通する牛乳や牛肉のほう が安全だと本当に言えるか」とぐっちーさん。

日本では表示されてないのか。

確かにこれはアメリカでは基本的なこと。以前に牛乳について書きましたが、うちで買ってる Organic Valley の牛乳は、合成化学殺虫剤(synthetic chemical pesticides)、合成窒素肥料(Synthetic nitrogen fertilizer)、成長ホルモン(growth hormones)、抗生物質(antibiotics)、遺伝子組み換え生物(GMOs)は一切使われていません。と言うより、USDA(農務省)によってオーガニックであると認証され、 『USDA Organic』 として販売されるには、上に挙げたものを使用してはいけないわけです。こういった牛乳は別に特別な場所に行かないと買えないということではなく、一般的なスーパーマーケットで売られてます。

昨年の秋に神戸市内で複数の一般的なスーパーマーケットに行ってみましたが、オーガニックの牛乳は売られてませんでした。肉も野菜も果物もそう。かろうじてそごうの地下食料品売場にオーガニックと表示された野菜がありましたが、産地や農家の名前など詳細が書かれておらず、小さなかぼちゃ1/2個が500円ぐらいしました。レトルトの離乳食や赤ちゃん煎餅などはオーガニックなのかなと興味本位で見てみましたが見つからず、神戸阪急のアカチャンホンポで「オーガニックの離乳食はありませんか」と聞いてみたところ、「・・・オーガニックですか?そういったものはちょっと置いてないですねー」という答えが返ってきました。その時はまだ息子はたくさん離乳食を食べたり牛乳を飲んだりする段階になってなかったので良かったですが。

また、ぐっちーさんによると、「TPP によって遺伝子組み換え表示のない危ない農産物がアメリカからたくさん入ってくる」という主張があるそうです。なるほど。アメリカにだって怪しい食品はたくさんありますし、「オーガニック」と銘打っていてもどこの農家・牧場・産地なのか不明なものだってたくさんあります。アメリカがどういったものを日本に売りつけようと計画しているのかわかりませんが、将来、おかしな食材が日本に押し付けられないことを願うばかりです。ぐっちーさんは「健康志向の強いアメリカでは、義務はなくともそういう表示のあるものはいくらでも売っています」と書かれています。確かにそういう表示は一般的で、私は「Non-GMO」とか書かれたものを選んで買ってます。『Non-GMO Shopping Guide』 も参考になります。

このあたり、個人や家庭の状況でかなり温度差がありますが・・・。