TIME 誌

今週アメリカで話題になったものと言えば
オバマ大統領が個人的に同性婚支持を表明したことなどいろいろありますが
やっぱり一番話題になったのはこの TIME 誌のカバー写真

スタイルが良くて美人のお母さんとかわいい息子さんですが
このお母さんは26歳で、3歳の息子さんに授乳してるんですね。
アメリカでも1歳ぐらいで卒乳するのが基本みたいですが
(卒乳というのは授乳をやめることです)
やってる人はいつまでもやってるみたいで、
以前も9歳の息子に乳首を吸わせてるお母さんがニュースで取り上げられてました。
「息子が落ち着くから」という主張だったと思いますが
ま、人には人の選択があるので何とも言いがたい。
私はやりませんけど、本人たちがそれでいいならいいのではと言うしかないかなー。

で、こういったやり方は、
ドクター・シアーズという有名なお医者さんとその奥さんで看護師さんが推奨している
アタッチメント・ペアレンティング(attachment parenting)というものだそう。
ドクター・シアーズのウェブサイトによると、
「親子それぞれにとって最適な方法を選ぶ」という意味だそうです:

"Attachment parenting implies first opening your mind and heart to the individual needs of your baby, and eventually you will develop the wisdom on how to make on-the-spot decisions on what works best for both you and your baby."

私もそれにはとても賛成です。
誰が決めたわけでもないルールのようなものに従おうとするあまりに
親や子供のニーズを無視したり、無理なことを強制したりして、
ストレスを抱えたり、心に傷を負ったりするのは論外。

で、このカバー写真、新聞やテレビ、ラジオで話題の中心になってましたが
私の周りでも話題になりました。
なぜかアメリカ人の友達との間でだけでしたが。

結論は、このカバー写真のお母さんが言ってたように、
「アタッチメント・ペアレンティングは全員にあてはまるわけではなく、
このアタッチメント・ペアレンティングをしないからといって、
それが母親を下げることにはならない」
ということになりました。
そりゃそうですよね。

これはとてもセンシティブな話題で、今に始まったことじゃないんですよね。
みんなが授乳してるわけでもないし、授乳できるわけでもなく、
うまく授乳できないと苦しかったりするんです。
なので、
"Are You Mom Enough?"
「あなたは十分に母親やってますか?」
みたいなニュアンスの、煽るようなタイトルにはなはだ疑問です。
これ以上、母親にプレッシャーを与えないでほしいです。
ま、売ってなんぼの雑誌ですから、注目を集める必要があるのはわかりますが。

母親になってからいろんなお母さんたちと話す機会が増えてますが
たいていの母親はすごくいろいろ考えながら試行錯誤してるんですね。
いつも考えてるといっても過言ではないでしょう。

もちろん、仕事や趣味、その他にいろんな話題もありますが、
特に最初の数年に最優先するのは子供と家族のこと。
こうしておけばいい、こうしたらいい、ここまでしたらいい、
そういったことが決められてるわけでもないし、答えがあるわけでもないので、
自分のやり方であってるのか、その場ではわからないことも多い。

でも、子供のおかげで、
以前は参加することもしなかったような話し合いに参加できて、
実体験を通して意見を言うことができて、
以前は仕事でしかつながりのなかった人とでも
個人的な考えを出し合うことができて
新たなご縁が生まれてます。
ほんとありがたいです。