PCC の "KID PICKS"

シアトル市内近郊に9店舗を展開している自然食品コープ 『PCC Natural Markets』 に行くと、オレンジ色にカラフルな色の字で "KID PICKS" と書かれた商品がたくさんあります。

これは年中を通していろいろなところでナチュラル&オーガニック食品の試食会を実施し、参加した子供の3分の2以上が投票した商品だそうです。

でも、私にとっては単にオーガニックというだけで塩分の高いスナックじゃないかと思えるものもあるので、"KID PICKS" だからというだけでは買いませんが、「へぇー、こういうのをアメリカの子供は好むのかー」という参考にはなりますね。ちなみにこの写真のポテトチップスは popchips というもので、「揚げてもいない、焼いてもいない」というのがウリ。揚げてしまうと良くない成分ができてしまい、焼いてしまうと味がなくなるそうで、適度な熱とプレッシャーを与えて、破裂(pop)させたポテトチップスなんですね。うーん、ちょっとよく分かりませんが、同社サイトのビデオ "How We Pop" を見てみてください。なんとなく分かります。食感はサクサク。化学調味料を使ってないのは良いですね。

PCC は1953年に15世帯が集まって食品を共同購入し始めたのが始まり。ナチュラル・フードの小売コープとしては米国最大で、4万5千人近くの会員がいます。

会員でなくても買物できますし、質の良いものが割引になっていることが多いので、これまでの20数年、会員にならずに利用してきたのですが(苦笑)、最近、会員になってみました。会員になる時に1度だけ60ドルの会費を支払いますが、会員になって最初に買物する時は布地の買物袋をもらえますし、毎月15・16日は10%オフになるので、この会費を上回るメリットがあるかなと。

まだ自分で歩けなかった赤ちゃんの時からカーシートのままショッピングカートに乗せられ、PCC に行っていた息子。そんな時からいろいろなことを見聞きして吸収してるんですよね。今では PCC に行く道に入ると、「PCC!」と嬉しそうに叫びます。時にはカートに座ったまま、「これ食べる~」と気になったものを指差し、時にはお店の中を自分で歩いて「これ食べる~」と気になったものをカートや買い物カゴに入れ、「はい、お兄さんに渡して」と言うと、買いたいものをキャッシャーのコンベヤーに乗せ、お兄さんが "Here you go!" と言いながら買ったものを渡してくれたら "Thank you" と言う。子供は本当に成長が早いですね。

また、子供には1人分のフルーツ1個を無料でくれるというサービスがあるので、来店すると最初にフルーツをもらって食べさせながら買物します。息子のお気に入りはワシントン州産のオーガニック・フジリンゴ。1個がわりと大きいのに丸ごと食べたがり、2歳2ヶ月になった今は「おいしいねー」とか言いながら、4分の3ぐらいを食べてしまいます。

これからも子供が自分でおいしいものを見つけられるお店であり続けてくれることを願います。