ぐらんま登場

とりあえずしばらく日本に行くことはないので、今年は母が日本から遊びに来てくれました。

うちでは「ぐらんま」「おばあちゃん」という呼び名がありますが、なぜかもっぱら「ぐらんま」と呼ばれている私の母。息子は昨年10月に日本でぐらんまと会ってからほぼ毎日シアトルと日本でスカイプしてましたから、1年ぶり(っていう時間の感覚は2歳児にはまだないですけど)に会っても、「この人、誰?」ということはまったくナシ。会うといきなり、「ぐらんま、おはよー!」と言ってました。ま、確かに朝の到着でしたが、テクノロジーに感謝です。

それからは朝起きるとすぐにぐらんまの部屋に行きたがり、まず私たちのところに来たとしても、「ぐらんまのところに行ってくるねっ!ばいばい!」と手を振って行ってしまいました。よっぽど嬉しかったのねえ。事あるごとに、「ぐらんまと行く~!」「ぐらんまに見せてあげたい~!」と言い、母もわざわざ飛行機に乗って来たかいがあったというものです。


母は「どこにも旅行に行かなくていい。日常生活を見たい」と言ってたので、息子の好きな食料品店、公園、図書館、農家、ビーチ、ベーカリー、カフェ、日本語クラスなど、「ああ~、これがよく聞いてた、あの・・・」という、ほんとに普通の日を過ごしました。シアトルには10回以上来ている母ですが、「子供のいる生活はまったく違うねー!」とのこと。まあ、育児は24x7で、毎日のことですもんね。

で、もちろん、ウッドランド・パーク動物園ははずせません~。

息子に「ぐらんまに何を見せてあげたい?」と聞いたら、「ペンギンさん!」と即答したので、いつもの西口から入ってすぐ右のフンボルト・ペンギンのところへ。そんなに大きくない展示ですが、ペンギンが元気に泳ぐ姿を間近に見ることができるので、子供達には大人気です。

ペンギンというとなんか南極にいる姿が浮かびますけど、このフンボルト・ペンギンはペルーとチリに生息している種類で、シアトルのような気候でもいいんですよね。ウッドランド・パーク動物園では今年4月に8羽の赤ちゃんが孵化したので、2009年にペンギンの展示が公開されてからここで生まれたペンギンの数が合計32羽に。この8羽の母のペンギンも2010年にこの動物園で生まれたそうですよ。絶滅危惧種なので、どんどん孵化してもらいたいですね。

で、母が「お金出すわ!」と言ったのが、フェイス・ペインティング。特別なペイントで顔に動物を描いてくれたり、顔全体を動物の顔みたいにペイントしたりしてくれるんですけど、フル・フェイス(顔全体)のペインティングは16ドル(チップは受け付けてないそうです)。誕生日ならいいですけどね、私なら「高いな!」というだけで終わってしまうところです。でも、息子が「Face painting やりたい~!」と叫んだだけで、母が「お金出すわ!」 孫には財布の紐がゆるかった祖母を思い出しました(苦笑)。


「じっとしてられる?」と聞いたら、「うん!がんばるよ!」と言うので、じゃあ・・・とサンプルをいろいろ見てみました。「タイガー」と息子が言ったので、字を読めなくても、ペインティングでわかることにビックリ。でも結局、「象さん」になりました。


ものの数分で出来上がったこの象さん、右側を向いている象さんの顔なんですが、息子の左目をその象さんの目に見立てて、顔の右側には水を噴き出している鼻が描かれてるという、なかなかいいデザイン。

鏡で見せてもらった本人は、「見て!象さんになったよ!」と、すごく嬉しそう。母もすごく嬉しそうでした。