"Grit" - やり抜く力

「あ~、これ、まさに人間が生きていくのに必要!子供にも持ってもらいたい要素!」

と思ったことがありました。

それは、"Grit"。

日本語にすると、「やり抜く力」。

"これを研究していることで知られるペンシルバニア大学のアンジェラ・リー・ダックワースさんが「シアトルが誇る NFL チーム、シアトル・シーホークスのピート・キャロル監督と選手は "grit" を育成している、すばらしい例」と考えている" という記事 『Renowned psychologist impressed with Seahawks' 'culture of grit'』 を読んで、改めてこれだと思ったのでした。

耐え忍んで、ガマンしてやるというのではなく、長期的目標を持って、それに向かって高いモチベーションと情熱を維持し、努力し続け、失敗も乗り越え、目標に達する力。

そのダックワースさんが TED で "grit" について話したのは、2013年。


"How do I build grit?"
(どうしたら、やり抜く力を育てることができるのか)

才能とやり抜く力は関係なく、時には反比例することもある。

ではどのようにその "grit" を育てるのか。

ハッキリした方法はまだないものの、この TED トークの時点で言われていたのは、「成長思考」(growth mind set)を育てることがその一つということです。

"It is the belief that the ability to learn is not fixed and that it can change with your efforts."

スタンフォード大学の研究者が発見したのは、子供たちが脳の機能や課題に対する脳の変化、成長について学ぶと、失敗した時により辛抱できるようになること。それはなぜかというと、子供たちは失敗は永続的な状態でないと信じているから。

前回のブログに書いた植松さんも、この "grit" を持っている方です。

昔、ある人が「子供になくてはならないものは、問題解決能力」と言ったことがあるのですが、それはこの "grit" にあたる気がします。

子育てにおいては答えがないことも多いですが、答えを出して選んでいかなくてはならないこともあります。
でも、私が死んだ後も、子供が自分でしっかり生きていって幸せな人生を送れるようにという長期的目標を持って、今、その土台作りをしているんですよね。

そして、アンジェラさんも言ってますが、まず、大人が "grit" を持って行動すること。
それが子供に良い影響を与えると信じて。

今年5月に出版される彼女の著書 『Grit: The Power of Passion and Perseverance』 は、先行予約受付中です。早速予約してみたら、出版される日の5月3日に届くそうです。ハードカバー、Kindle 版、オーディオ版がありますよ。