"Least Amount of Adult Involvement" モンテッソーリのおとなの心得12か条

あと1週間でプリスクールを卒園する息子。創立と同時に最年少で入園したモンテッソーリのプリスクールで過ごした3年間は、本当に貴重な3年間だったと、つくづく思います。

"Least Amount of Adult Involvement"  (大人の関与は最低限におさえる)ということ。
子供を見ていると、なるほどな~と思わせられることが多いです。

まだこの学校ができて3年ですが、当初からモンテッソーリ教師としての経験が豊富な先生に教えていただけたことは、本当に貴重でした。

先週は第1回ミュージカルが開催されました。学芸会といった感じでしたけど♪



同じクラスの子達でご飯を食べに行きました。
いつも公園や遊び場で会うので、街中を一緒に歩くのは初めてかも?

ただモンテッソーリであるというだけでなく、受け持ちの日本人の先生が何よりすばらしい。息子はその先生が大好きで、よくお手紙を書いていました。特に朝にはインスピレーションがわくらしく、いきなりテーブルに向かって書き始め、満足げに「できた~」と持って行きます。中身は「せんせい、いいおてんきだね」「せんせい、だいすき」とかいうことでした。

子供たちは好きなお仕事(教具を使ってやること)を自分で選んでやる時間がありますが、ベースにはちゃんとしたカリキュラムがあり、トピックは多岐にわたるので、子供たちは飽きないんですね。本当にいろいろなことを五感で感じ取ってシェアしてくれるので、成長を日々感じます。

与えられたことだけをこなすのとも違い、みんなで一緒に同じことを同じように同じ時にやるのとも違う。空欄にされたところに何かを入れる、決められた色だけで決められたように何かを作るとかして、勝手に「正しい」「お手本」と決められた型にはめようとするのではなく、持って生まれたものを最大限に引き出そうとするというか。

そういう教育を受けられて、うらやましい!

ほとんどの親御さんたちと話すと、「これは自分じゃなくて、モンテッソーリと、担任の先生から来てる」と思わせられる、すばらしい言動を子供たちがよくしていることをよく聞きます。

以前どこかで紹介したような気がするのですが、そのお教室に貼られている「モンテッソーリのおとなの心得12か条」。お手伝いで教室にいた時、戸棚に貼ってあるのを見て「おお」と思ったのでした。

先生にその心得の写真を撮影させていただいて、「先生はまさにこれを体得されている気がする」と言ったら、「いえいえ。もしそう思ってしまっているとしたら、それはモンテッソーリの先生として、いけないことですね」と話されました。


モンテッソーリのおとなの心得12か条
  1. 子どもに必要とされているときだけ、子どもと関わりましょう。
  2. 子どものいるところでもいないところでも、子どもの悪口を言ってはいけません。
  3. 子どものよいところを見つけ、そこを強くしていきましょう。
  4. 物の正しい扱い方を教え、それがいつもどこに置いてあるかを示しましょう。
  5. 子どもが環境と交流を深めるまでは積極的に関わり、交流が始まったら消極的になりましょう。
  6. 子どもの要求に対して、たとえそれができなくても、聞く耳はいつももつようにしましょう。
  7. 子どもの誤りをいつも指摘して直させる必要はありませんが、子どもが子ども自身やほかの子を傷つけたり、 危険があるときには、すぐにやめさせましょう。
  8. 子どもは何もしていないように見えても、何かを観察しているのかもしれません。そういう時には、あえて何かをやらせなくてもいいのです。
  9. やりたいことが見つけられずに困っているときには、一緒に探したり、新しいものを見せてあげたりしましょう。
  10. 新しいもののやり方を(以前拒まれたことがあったとしても)、くり返しくり返し、忍耐強く見せるように心がけましょう。その時は、ことばではなく動作を見せることに専念しましょう。
  11. 子どもを信じ、できるようになるのを待ってあげましょう。
  12. 子どもに接するときは、親の従属物としてではなく、一つの人格をもった人間として接しましょう。
息子はこれから、別のモンテッソーリでキンダーガーテンの1年を過ごします。
どんな1年になるのか楽しみです。