"How can it be?" いったいぜんたいどうしてこうなるの?

今朝のシアトル・タイムズの一面

「そのニュースを聴いたとき、自分はどこそこで何をしていた」

と、ハッキリ覚えていることってありますね。

その最新ニュースと言えば、やっぱりトランプの当選しかありません!


"How can it be?"
(いったいぜんたいどうしてこうなるの?)
(なんでやねん!)



今日は何度この言葉を言ったことか。

夫も無言。

今日は出かけた先で、

"I have no idea."
(さっぱりわからない)


"I didn't see it coming!"
(こんなことになるなんて、まったく見えてなかった!)

"I don't know how to feel better."
(どうやったら気分がよくなるかわからない)


という言葉もありました。


自然食品のお店に行ったのですが、キャッシャーの白人女性が

"How are you this morning?"

と言ったのですが、このいつもの挨拶に "great" とか "not bad" とか軽く答えることができず、しばし沈黙してしまいました。そして、この店の人ならトランプ支持者じゃなさそうと思い、

"Good.... I'm trying to feel good."

と言うと、彼女はうなずいてため息をつきながら、

"Me, too."

と答えました。


ワシントン州西部はリベラルな西海岸の一部なので、熱血トランプ支持者なんて見ることもなく、テレビの中だけの虚構ぐらいに思えてましたね。

あーあ。


現時点での NY Times によると

Popular votes (得票数)
ヒラリー:5,992万3027票(47.7%)
トランプ:5,969万2974票(47.5%)

選挙人
ヒラリー:228人
トランプ:279人

Popular votes(得票数)では勝っても、選挙人の数で勝てないとだめなのって、もうやめたほうがいいのでは?!


そして今朝のヒラリーの敗北宣言(全文はこちら)。いつもよりリラックスして自然体で、実はこれまでで一番心に響いたかも。でも、こんなはずじゃあぁ・・・・・(涙)



ホワイトハウスではオバマ大統領が演説しました(全文はこちら)。わかってたことですけど、トランプとは天と地の差。


でも、不満がいっぱいで怒れる人たちの多くは、同じアメリカ人で、同じ英語を話していても、このような英語は理解できないのではないかと。この演説なんてたいして難しい言葉を使ってませんが、明らかに知性がありますよね。ま、オバマ夫妻は演説においては神がかってます。

とは言え、今回の件を、教育を受けた人対教育を受けてない人という単純構造にしたくない。高等教育を受けてなくたって、人格的にすばらしい人がいる。高等教育を受けていたって人格や考えが曲がっている人もいる。トランプだって、あのトランプ2世みたいな息子だって、大卒ですよね。

そうではなく、差別をしない、相手を思いやり尊重する、平等、人権などといった、プリスクールや幼稚園でもさまざまな方法で子供に伝えられる、人間として基本的なことの教育が行き届いてないのではないか。


オバマ大統領は翌朝ホワイトハウスで行った演説で、

"...regardless of which side you were on in the election, regardless of whether your candidate won or lost, the sun would come up in the morning."
(選挙でどちらを応援していても、応援していた候補者が勝っても負けても、朝には太陽が昇ってくる)

と話していますが・・・このショックはまだまだ続きます。