"You did a great job!" 生まれた時に生えていた歯とサヨウナラ(先天性歯、魔歯)

歯を置いておくための小箱 『TOOTH SAVOR』 と書いてありました。

先日、息子の6歳の歯科検診(dental checkup)がありました。


「歯医者っていつから行くの?」

とよく聞かれますが、一般的には生後6ヶ月ぐらいから乳歯(baby teeth/primary teeth)が生えてきて、3歳ぐらいまでに20本揃うそう。

それから永久歯(adult teeth/permanent teeth)が6歳ぐらいから生えてきます。

個人差があるので、だいたいってことで。

なのでたいていは歯医者に生後6ヶ月から12ヶ月の間に最初の検診を受け、そこから定期健診が始まります。


でも、息子の場合は生まれた時から下あごの真ん中の歯(乳中切歯っていうんですね)がちょっと出てました。


"This is called natal tooth."
(これは natal tooth というものです)


と、かかりつけの小児科の先生。

この natal tooth というのは、日本語では先天性歯、魔歯(なんか嫌な字・・・)とか呼ばれるそうですね。


「そう一般的ではない」とのことで、小児歯科医へ。
ベビーキャリアのまま診察台に乗せられ、口をあけさせられてました。

生後3週間での歯科検診

泣きもしなかったですけどね。

歯医者さんはすごーく朗らかな女性の先生で、

「あー、大丈夫大丈夫、こういうこともあるわね~」

というようなことを英語で言いながら診察し、

「こういうふうに生まれた時に生えていた歯は根っこが未熟でもろいの。今はぐらぐらしてないけど、自然に抜けてしまうかもしれない。様子を見ましょう」



なので乳歯をきれいにしておくためのワイプ(↑)をもらいました。

そして生後半年以上たった頃だったと思いますが(こういうのって、忘れないと思っていても忘れていくんですね~)、息子の下あごが私の顔にあたった時、この歯がポロッ。

びっくりして歯科医の先生に電話をし、その歯の写真をケータイで撮って送ったところ、

「根っこがないでしょう。だから抜けてしまったのね。でも大丈夫。永久歯はちゃんと生えてくるから」

とのことでした。



それから今まで順調に乳歯が生えてきて、虫歯(cavity)は一本もありません。


そして先日、6歳の検診で、

「あら?」

と先生。

「これは前からこうだったかしら」

先生が見せてくれたところを見ると、小さな白い歯の一部のようなものが歯茎の前に出てきていて、その奥に永久歯が伸びてきてました。

「生まれた時に生えてて自然に抜けた歯の残りみたいですね。この小さいのが前にあるおかげで、永久歯が後ろに押されてしまってるのかもしれません。この小さいのを取り除いたほうがいいかもしれないけど、置いてたらまた自然に抜ける可能性もあります。どちらにしますか?」

「ちょちょっと痛み止めを塗って押してみるぐらい、やってみます?」


簡単そうだし、歯並びに影響があるなら、ちょっと押してみてもらってもいいですかねと思い、「じゃーお願いします」と言うと、数秒押しただけでポロッと取れてしまいました。それが下の写真のピンクの箱の中にある小さい塊です。

歯を置いておくための小箱 『TOOTH SAVOR』 と書いてありました。
右が生後半年ぐらいで抜けた歯。左の小さい白いのは歯茎に残っていた部分。

先生は

"You did a great job!" 
(よくやったね!)

と大げさにハイファイブ!


「すごかったね~、がんばったね~」

と私が言うと、

「先生が押したらすぐ取れちゃった。痛くなかったよ。あのね、この小さい歯が取れたら、次の歯が生えてくるの?」

と、ちょっと不思議そう。

「もう後ろに生えてきてるんだよ。この小さいのを取ったから、その後ろに生えてきてる歯を邪魔するものがなくなって、もっと前に生えてくるかもね」

と言うと安心したよう。

小さな箱に歯を入れてもらって、

「なくしたらだめだよ~」

と、新しい歯ブラシや歯磨き粉が入った袋に大事そうに入れていました。


家に帰ってすぐにダディに見せると、大自慢。

"She just pushed it, and it came off! It wasn't painful. I didn't cry at all!" 
(先生がちょっと押したら、取れたんだよ!痛くなかったよ。泣かなかった!)