またか。航空会社と乗客のやり取りがネットで拡散

シアトル・タコマ国際空港
シアトルの玄関口です

また航空会社と顧客のやり取りのビデオがネットで拡散されていますね。

先月のユナイテッド航空、アメリカン航空に続き、今度はデルタ航空です。




せっかくのハワイ旅行からの帰りのフライト、それも夜中に、1歳と2歳の子供2人を連れたご夫婦が、飛行機からおろされてしまいました。

デルタ航空は謝罪し、旅費の返金などを行っているそうです

この夫婦も問題なしとは言えない点があるのが残念なところ。この夫婦には18歳の長男がいて、その長男をこれより前のフライトで先に帰らせ、もともとその長男のために料金を支払った座席に、2歳の次男をカーシートに入れてすわらせていたそうです。

2歳の子供がカーシートに入って眠ったままフライトをやり過ごせるように、別のフライトで長男を先に帰し、その座席に2歳児をすわらせていたと。

その座席を明け渡すように言われた男性は、「料金は支払った」と言い、なぜ18歳の長男ではなく、2歳の次男がすわっているのか理由を説明しましたが、確かにお金は払っていても、家族でも別人を乗せるのはセキュリティ上、法律で許可されていません。


しかし、乗務員の発言には問題がありますね。

「乳幼児は大人がひざに乗せているのが一番安全」なんて、乗務員が今の常識のアップデートを受けていないのはなぜなんでしょう。

もしその乗務員さんが一昔前に子育てを終えられた方だったとしても、乗務員なんですから、

「最も安全な方法は、カーシートなどの子供を固定するものに乗って、座席のシートベルトでしっかり留めてあること」

と、FAA も規定していることを認識してもらいたいです。


でも、Washington Post によると、米国の法律では、車ではカーシートの使用が義務付けられていますが、飛行機では義務付けられていないんですね。 


また、

「従わなければ、あなた方夫婦は刑務所に送られ、あなたの子供たちは里親に預けられることになる」

という乗務員の発言は怖いですね。


同じ Washington Post の記事では、「米国の法律では、"暴力や脅迫" により航空機の乗務員の仕事を妨げる犯罪行為を犯したと判断されれば罰金と最大20年の懲役が科される可能性がある(危険な武器が使用された場合は終身刑となる可能性もある)が、このようなやり取りがそれにあたるか判断するのは司法省であり、航空会社ではない。また、罰金や民事的な処罰はFAAの管轄」とのことです。


これまで息子を連れてアメリカ国内・日本・ヨーロッパで飛行機に15回以上乗ってますが、最近の航空会社と乗客の問題について読むたび、どの航空会社でもこんなひどいことをされたことがないのは奇跡じゃないかと思えてきました。


こんなことになったら、まずビデオ撮影!


前述の記事で取材を受けた弁護士さんも、「とにかく携帯でビデオ撮影をすることは必須(航空会社の乗務員が反論したとしても、撮影は完璧に合法)」と話しています。