"I felt sad." 自分の感情と向き合う



昨日は息子のキンダーガーテンのクラス内での進学セレモニー(Moving Up Ceremony)でした。

昨晩から
「明日は Moving Up Ceremony だよー!待てな~い!」
と言っていた息子。

今朝も

「あ!今日はセレモニー!早く行かなくちゃ!遅れたらだめ!」

「楽しみなんだよねえ。歌も踊りもすごく上手にできるんだよ」

へぇー。


だいたい誰かの前で歌や踊りをすることは苦手な息子なのに、「上手にできるんだよ」とは!プリスクールの時から変わったのかな?


セレモニーが始まる午前9時半の少し前に夫と行ってみると、教室ではプリスクールの子供たちが床に並んですわり、進学する6歳半の子供たち8人がその後ろに並べられた椅子にすわっていました。

6歳半の子供たちはクラスで最年長なので、「リーダー」と呼ばれています。リーダーは自分より小さい子をサポートしてあげる役割があるんですよね。


そしてまず歌からスタート。これまで何度も車の中で聴いていたモンテッソーリのCDに入っている歌です。

しばらくすると、息子と仲良しの女の子が泣き始め、先生が「私の横に来てすわる?」と聞いて、先生の横へ。

しばらくすると息子にも先生がなにやら呼びかけ、息子もツツツと先生の横へ。どうやらもらい泣きしてしまったようです。

でも先生は「そうなんだね」と、そのまま受け止めてくれていました。


いろいろなお仕事の中で一番好きだったこと。
誰が何をしてくれて感謝しているか。

そんなことを発表しましたが、2人は全然泣き止まず、『大きな栗の木の下で』 のオリジナル版 "Under the Spreading Chestnut Tree" も泣きながら踊って歌って。


Under the spreading chestnut tree. There we sit both you and me
Oh how happy we will be
Under the spreading chestnut tree.

大きな栗の木の下で
あなたとわたし
仲良く遊びましょ
大きな栗の木の下で


懐かしい(涙)

後で聞いてみると、息子は2歳半から5歳半まで通った日本語のモンテッソーリのプリスクールで同じ歌と踊りを日本語でやったのを思い出したそうです。

このあたりで私も涙が出そうになるはずでしたが、2人があまりにも泣いてるので、私の涙は引っ込んでしまいました(笑)。


そして、リーダーたちそれぞれに、クラスのお友達が「その人のことを考えると、どういった言葉が思い浮かぶか」「その人をどの言葉で表現するか」ということを書いたカードと、キンダーガーテンの思い出となる小さな木製のオブジェがプレゼントされました。


息子についての言葉が書かれたカードには、
friendly、playful、polite、responsible、productive、leader、hardworking 
とありました。

子供って、やっぱりよく見て、感じてますね!


そして最後はキャンドル・セレモニー。

リーダーたちが小さいテーブルのまわりにすわり、先生が3つのキャンドルに火をともしました。

キャンドルはそれぞれ意味があり、先生が話をしてくれました。息子は先生が言ったことの中でも "Be the best person you can be" が気に入ったとか。

そしてリーダーたちはキャンドルを吹き消し、拍手、セレモニー終了。


 夕方、キンダーの先生から今週を締めくくるニュースレターが来ました。

先生のいろいろな考えをシェアしてくれているコーナー、今日はこれでした。


「子供の人生に触れる人は誰でも、最も遠い過去に端を発し、無限の未来に向かって伸びる、全体の中で最も感受性の強いところに触れるのです」(マリア・モンテッソーリ)


マリア・モンテッソーリさんのこの言葉が、これからの未来を生きていくために必要な力や知恵をつける子供たちの成長を手助けし、今、その子供たちが巣立っていくのを見送らなくてはならない先生の琴線に触れたようです。


「モンテッソーリ」を謳っていても、先生や学校の質は千差万別。


でも、この先生も本当に良い先生でした。


夕方、息子を迎えに行くと、

「ぼくねえ、セレモニーで泣いちゃったよ。悲しかったから」

"Daddy, I felt sad at the ceremony."

まだ気持ちがまとまってないのか、それ以上はそのことについては話しませんでしたが、ちょっとずつでも自分の感情というものと向き合って、内省して、それを言葉で伝えてくれる関係でありたいです。


キンダーガーテンの最終日は15日。息子は明日から折り紙で作ったパーツ16個を組み立ててボールを作るそうです。

「先生にプレゼントしたい」

これからも心の優しい子供に育ってくれ~


最後に、Facebook の COO、シェリル・サンドバーグさんのベストセラー著書。発売されたのは4月ですが、ようやく読みます!